「今日はこれでおしまい!明日は各自忘れ物がないように来いよ!」


担任の先生も23歳だけあって若い…。


けど口悪いなぁ~…。



「美優ってここから家はどの辺?」


愛美ちゃんやっぱり綺麗だなぁ…


「ぉ~い?美優?戻っておいで!」


「あっごめん!で…なんの話だっけ?」


「んもぉ…一緒に帰りたいから家の場所聞いてたの!」


「えっと…ここから龍神高校に向かって歩いて15分くらいかなぁ。」


「えっ…美優ってそんな危ない道歩いてるの?」


「えっ?」

危ないかな?

みんないい人ばかりで挨拶してくれるけど…。


「えっ~と…龍神高校は男子高でしょ?いわゆる美優を狙いそうな奴がわんさかいる訳!超危険!!」


「…笑゛そんな物好きいないから大丈夫だって。」

ボソッ
「はぁ…あんたも少しは自覚しなさいよ…。」

「ん?なんか言った?」


「いいえなにも!」


私達は結局帰る方向が逆だったから靴箱で別れた。


今日は色んなことがおきたなぁ…。


あっしまった!


愛美ちゃんのアドレス聞いてない!!


明日こそは聞かなくちゃ!!


「ただいまぁ~。」

って誰もいないのかな?

私は暗い部屋に明かりをつけながらキッチンへ向かった。



「「入学おめでとう!!」」

パーン!パン!!パン!!!

「ちょ…何!?」


「何って…もちろん美優ちゃんの入学パーティーよ♪」

「はいこれプレゼント。これからも勉強頑張れよ。」


「お父さん…お母さん…ありがとう。」


私は二人の優しさに少し涙が出そうだった。