なんで雅章先輩がいるのかなぁ…。




「…美優ちゃんしっかり食べてね?」



なかなか食事が進んでいない私を見兼ねて、朔也先輩が話し掛けてくれた。



優しい人だな…。



いつも周りに気をつかってくれてる…。




こんな人に好きになってもらえたらどんなに幸せだろう…。







食事はすぐに終了し、私は愛美ちゃんと部屋に向かった。



「…雅章先輩と話してきたら?」



部屋に入ってからそれしか言わない愛美ちゃん…。



「…嫌。」


ずっとそれしか言わない私…。



ごめんね…。



私は…もう話すことなんてないの…。


恋がこんなに苦しいならば、恋しなければよかった。



好きになんてなるんじゃなかった。