First☆love

今日は美優の様子がおかしい…。


なんていうか…こう…いつもよりちまちましている。



なんか気になることでもあるのだろうか…。


心配事でもあるのだろうか…。








今日はキャプテンの機嫌が良くて、いつも通りに終わった。


「…今日も送る。」


いつものように声を掛けたつもりだった。


「…あっ…今日は…愛美ちゃんと待ち合わせがあるので…。」


「そっか…。わかった。」



残念…。


肩を少し落としながら部室で着替えていた。



「なぁ聞いてくれよ雅章!今日珍しく、愛美の奴が買い物行こうって誘ってきたんだよ!」


この…シスコンが…。


ん…待てよ…。


「お前の妹は美優と約束してるんじゃないのか?」


「え?美優ちゃんも来るのかな…。」




俺が聞きてぇよ…。


「雅章も来る?」


「…いいのか?」


内心ちょっと嬉しかった。



美優と部活以外で会える機会なんて少ない…。


「おぉ!3人は微妙だから、偶数がいいだろ、偶数が!」


意味わかんねぇ…。



「…急いで着替えろ。」



先に着替え終わった俺は部室の前で朔也を待った。