「よっ…。」

「こ…こんにちゎ…。」


先輩の私服…かっこいい…。


「どおした?」

「あっ…ぃえ…先輩かっこいいなって思って…。」


「っ…。」


先輩は何故だか私に背を向けてしまった。


「せ…先輩!?どおしたんですか?!私なんか悪いことでもいいました?!」

「…いや。」

そう答える先輩は耳まで真っ赤だった。


「雅章先輩…耳赤い…。」


「お前が!…ボソッ…お前がそんなこというからだよ…。」


「私が…なんですか?」


「…なんでもない。」




どおしたのかな?


「いいからいくぞ!撮影に遅れるだろ!」


「は…はい!」


私達は、お母さん達が待っている撮影場所に急いだ。


途中…


「キャー!あの人超かっこよくない?!」

「あの子マジ可愛い!」

「隣彼女?!彼女も可愛い!」

「ちっ…彼氏持ちかょ…。」



いろんな声があがったが、美優は聞こえなかった。

(やっぱりこいつモテんだな…。)

雅章だけがそんなことを考えていた。



「あっここだよ!」

美優が指差し出した先にはとにかくでかい建物があった。


「でかすぎ…。」


「いけない!もう13時になっちゃう!先輩急いで!」

「あ…あぁ…。」

俺達は走って控室に向かった。


「「こんにちは美優さん!」」


控室には既に、2人の女の人がいた。


「そちらは美優ちゃんの…彼氏?」