「えぇー!?鈴ちゃん女の子でしょ!?」


「・・・だから何
料理できない子だって世の中たくさんいるよ
それに、私コンビニのお弁当好きだもん」


「そういう問題!?」


「・・・もう、私はこんなことしてる場合じゃないの!
仕事があるんだから!」


「俺が飢え死にしてもいいの!?」



あぁー・・・・・もうー・・・・なんでこんなことになってんの・・・・
とりあえず、お風呂に入りたい・・・・


「・・・もうそういうのは後
先にお風呂入る」


「・・・わかった・・・」



・・・・なんだか、ものすごく颯人が落ち込んでるんだけど・・・・・
でも、そんなこと気にしてたら仕事が・・・・・・



「・・・・・・颯人」


「・・・何・・・・?」




・・・・もう、いいや


「・・・お風呂あがったら、買い物行こ
朝ご飯の買い物」


「やったぁー!」



・・・・・なんかうまいようにのせられた・・・・・?
颯人がこんなに喜んでるなら、悪くはないか・・・・・




お風呂からあがると、颯人はニコニコしながらソファに座っていた。


・・・・人が作る朝ご飯ってそんなにいいものなの・・・・・・?



会社には“突然、風邪をひいた”と連絡をした。


あぁ・・・・・・せっかくの大仕事だったのになぁ・・・・・。
1人の男のために仕事を放り出すなんて・・・・・・
以前の私なら考えられない




「ね、ね、早く行こう?」



“犬か”と突っ込みたくなるくらい、嬉しそうにしていて目が今にもキラキラしだしそうな勢いだった。