私と彼の一週間

颯人が何故、一緒に声を出したのかはわからないが・・・・
結婚・・・・?





「え・・・・ど・・・どうして・・私・・・?」





「三滝、忘れたのか?」





・・・・・・・

しばらく考えてみる。
が、出てくるはずもなかった。




「・・・・昔、約束しただろ」



少し呆れ顔の奈川。
懸命に思い出そうとするが・・・・・まったくわからなかった。




「うーん・・・・・・・・・・」





「・・・・鈴ちゃん、帰ろ」



颯人が無理やり、私の腕を引っ張る。



「え、ちょっ・・・・!?」




「ごちそうさまでした。
ストーカーさんと、弱虫さん」




「お、おい!三滝っ!」



奈川に呼び止められても、颯人は無視して私の腕を離してくれなかった。
カフェを出ても腕を離してくれず、無言のままマンションのロビーに。



「っ!?
は、颯人っ・・・・いつの間に鍵っ・・・・!?」



何故か、颯人はマンションロビーのオートロックを開ける鍵を持っていた。