「鈴ちゃん、電源入れてみて」
「・・・うん・・・・」
数年ぶりに、電源を入れる。
画面が明るくなり、見慣れていた待ち受け画面が表示される。
「・・・・普通・・・だね」
「・・・うん・・・」
「着信履歴開いてみて」
言われた通り、着信履歴を開く。
「・・・うわぁ・・・・」
颯人も思わず、口に出してしまうほどの『非通知』の文字が並んでいた。
履歴には、その文字が画面いっぱいに残っていた。
これが、携帯の秘密。
「・・・・この相手、しつこいな
電源切れてる時も、ずっとかけてきてる」
・・・・どうして私がこんな目に・・・・
これまで、何度そう思ってきただろう。
最初は怖かった。
誰かもわからない人からずっと電話がかかってきて。
自分で犯人を見つけようとした。
でも、もし見つけてしまった時。
もしかしたら、殺されるかもしれない・・・・。
そう考えると、何も出来なかった。
私が出来たのは、電源を切ることだけ。
「鈴ちゃん」
「何?」
「こっちからかけてみよう」
「・・・・・・」
「・・・うん・・・・」
数年ぶりに、電源を入れる。
画面が明るくなり、見慣れていた待ち受け画面が表示される。
「・・・・普通・・・だね」
「・・・うん・・・」
「着信履歴開いてみて」
言われた通り、着信履歴を開く。
「・・・うわぁ・・・・」
颯人も思わず、口に出してしまうほどの『非通知』の文字が並んでいた。
履歴には、その文字が画面いっぱいに残っていた。
これが、携帯の秘密。
「・・・・この相手、しつこいな
電源切れてる時も、ずっとかけてきてる」
・・・・どうして私がこんな目に・・・・
これまで、何度そう思ってきただろう。
最初は怖かった。
誰かもわからない人からずっと電話がかかってきて。
自分で犯人を見つけようとした。
でも、もし見つけてしまった時。
もしかしたら、殺されるかもしれない・・・・。
そう考えると、何も出来なかった。
私が出来たのは、電源を切ることだけ。
「鈴ちゃん」
「何?」
「こっちからかけてみよう」
「・・・・・・」