予めサクラと相談して決めていた服に袖を通し鏡の前に立つ。
寝不足のせいで出来てしまったクマはメイクでなんとか隠せたものの、鏡に写った私は浮かない顔をしている。
一つため息をはくと部屋からでた。居間には悩みのタネが呑気にタイ兄ちゃんとテレビゲームをしていてその姿がやけに気に障り無意識に片足が飛び出した。
「いって!なにすんだよ!」
相手にするのも面倒くさいので無言のままコタツに入り込んだ。
ぐちぐち文句を言いながらもゲームを続けるハヤトを見つめているとクラスの女子が話していたことを思い出した。
“ハヤトくんって素っ気ないけどかっこいいよね”
かっこいい?小学4年生までおねしょをしていたハヤトが?
まぁよく見ると綺麗な顔立ちをしている…かな。
