ドウンドゥンドゥンドゥンドゥン



イサムは夜の繁華街の大通りを愛車CB-Rで走っていた。


「遅れるしッ!!言い出しっぺの俺が遅れたらマサキに殺されてまうっ」


「でも。。。」












「煙草吸いたいしコンビニ寄ろ♪」

近くのセブイレに単車を停めた。

「何すんの!しつこいなあ!」

「ん?」


イサムが顔を上げると,淡いピンク色のロングドレスを着た女の子がいた。

周りには数人のギャル男が立っている。

「いい加減にしてや!ほんま急いどんねん!」

「ええやん♪カラオケとか行こおや♪」

「俺車あるし-☆そこのコンビニに停めとおやつやで」

ひとりの男がコンビニを指差した。


「え-っほんまにぃ?あの1111のシーマあ?」

男達の後ろから別の声が聞こえた。


「誰やねんお前!?」

ひとりの男がイサムの胸元を掴んだ。

「誰かわからへんのけ?」

全員の動きが止まった。

「うちのもん全員にあのシーマ可愛がってくれ言うとくわな」

イサムがにっこり笑った。

「おいっ兵藤やんけ!兵藤勇や!」
男達があとずさる。

「ほんま,すんません!」

「すんません!!」

慌てて車に乗り込み,去っていった。