ドゥンドウン。。。


登校中の生徒達の群れを裂くように,2台の単車の音が響いた。


そのまま校門の中に入っていく。

『ヒョウドウイサムや。。。』
『あの人がヒョウドウか』

『カワノマサキもおる。。。』

『久々見たわ。。。』



「桜えらい綺麗やなあ」

生徒の目も気にせずに,校舎の前の桜並木を見て,イサムが言った。


マサキも単車を停めながら顔をあげる。


「花見暴走とか言い出さへんよな?」

横目でイサムを見た。


「マサキくんよお分かっとるやんけ!
今日は夜桜お七暴走や!」


単車をふかすしぐさをしながら,イサムは歩きだした。


「いちいち古いねん」

マサキはため息をつき,イサムの後をついて行った。


「大阪ギャルかあ。。。☆」