意外に竜也と2人の話も弾んだ。

「お前の家どこ?」

「もう少しまっすぐ行ったマンション 竜也は?」

「俺は、これを右に曲がる」

そう言って前の通りを指差す。

「じゃあ、」

「バイバイ」って言おうとしたら、竜也が

「けど、送る」

「いいよ」

「いや、お前女だし?」

「一応でしょ?」

「ははっ 確かに」

笑いながら、あたしの家まで送ってきてくれた。

「じゃあな」

「あっ送ってきてくれたし、お茶でも入れようか?」

「あっあーー 迷惑じゃねぇ?」

「大丈夫だよ 一人暮らしだし」

「・・・なおさら駄目じゃねぇか?」

「へ? 何が?」

「何でもねぇ」