「華織ちゃんカワイソウ」


「………………。」


しょっちゅうバカで、たまに鋭く図星をさす。


…こんな、楽な人間でいれたらなぁ。


「でも、そんな簡単に壊れるものかね。長年だろ」


「…そうだけど。俺は拒否したんだ、華織を」


そして、真樹も。


華織は、いったい誰を信じるのか。


支え無しでは陰る、太陽はいったいどこへ行くのだろうか。


「バンカイだな」