さして傷ついた感覚はない。 たぶん、信用してないからだと思う。 だけどそれ以上に、罪悪感が胸を占めている。 中心にいるのは、華織だ。 華織の…そばに、いてはいけない。 「ねえ、圭…」 「俺も、一人で勉強するな」 顔は、合わせないようにした 見られたくなかった。 わざと華織を傷つけるようなこと、やりたくなかったのに。