手を伸ばせば、届く距離まで。




「―――今日は本当にありがとう」


カチャカチャ。


金属音と水音が響く、キッチンに俺と華織は立っていた。


手元は泡だらけだ。


「いや。楽しかったし、力になれて良かったよ」


ピっ…


「あ、ごめん」


「………………。」


華織の泡が、俺の頬に飛んできた。


取ろうとして、さらに手の泡が頬につく。


「…華織、お前な…」


「くふふふふ…っ」