手を伸ばせば、届く距離まで。




『悠生!!』



あんなに明るい先輩の目に


彼のような、絶望と悲しみの色が浮かんだから



『先輩』



先輩。任せて下さい。


俺、神様なんかに、先輩の希望奪わせたりしませんから。



――――――ドシャッ



『ぱー』


この子は、先輩の希望でしょ


失っちゃ、いけませんって


…っ、せんぱ