柔らかな5月の快晴に目を細める。 日傘を差して、何の危険も感じずに悠生の手を引いた。 「パパもママも、お留守だからね」 悠生は不思議そうに、辺りを見渡していた。 そして、道路に差しかかる。 ああ、とシッターは悠生から目を離して、上を見た。 「神崎企業、ねえ」 ―――その瞬間。