―――――― 「あらー、良い子ねえ」 はぐはぐと昼食を食べる男の子、悠生をなでる。 緩慢で優しい顔つきのシッターは、紙を確認した。 暗記するように、口に出して読む。 「外へ散歩…ね。歩く練習だったかしら」 うむ、とひとりでに頷く。 悠生は「ぱー、ぱー」と繰り返していた。 何となくシッターも便乗してみる。楽しいのだろうか。