「真樹は―――まだ、華織が好きなのか?」



愚か、だとは思う。


だけど、解決しなければならないと思う。


「…見過ごせないんだ」


仕方ないんだ、と言うように付け加える。


真樹は呆然と、遊園地の喧騒も耳に入ってないらしかった。


沈黙の後、


「は、ははっ…」


空笑いが、真樹の唇からこぼれだした。


俺は静かに目を伏せる。