そのまま、謎の雰囲気を残して給食は終了した。


昼休み。


桜を眺める華織の姿が、どことなく弱々しく見えた。


「華織」


「…あ。圭」


無邪気に笑うが、俺にはウソに見える。


何か…あったのか。


「俺に、話せないこと?」


「えっ……あ、ううん」


気まずそうに、首を振る。


少しじれったい。