手を伸ばせば、届く距離まで。




そうツッコミをして、神崎はいきなり教室を出て行こうとした。


いきなり過ぎて叫んだ。


「か、神崎!!!??」


「うるせえええよ!!妹だよ!!愛桜は俺の妹!!」


「悪い。…って、え?」


気がついた時には、神崎の姿はなかった。


俺は冷静に佇む。


保健室…だったな。


「よし。」


とりあえずぶん殴ろう、神崎と真樹。



【久野side終幕】