この声は… 「真樹じゃねえか?」 向こうの放送マイクからは、仕方なさそうに放送する真樹の声。 たぶん、圭が指示してる。 《えー、一年生の…愛桜ちゃんのお兄さんがいましたら、さっさと保健室に来い。以上》 「言葉おかしーだろ!!そして何故命令形!?」 「久野。心の声が出ちゃってるよ」 「おっと…危ない危ない」 「アウトだろ」