「思い当たるのは、久野くんだ。彼に昨日殴られたんだ」


「!?…うわ、弱っ」


「うるさいな、不意打ちだったんだ。避けれないよ」


サバサバしてる、この女性。


せっかく能力が消えて、普通の人間になれたのに…


ふと、明里さんが俺を突き放した。


ソファから転がり落ちる。


「じゃあ栗原…カウンセラーどうするの?あれがあってこそでしょ」