震える唇で、言う。



「―――先生の温かい痛みを…心を……感じない。」



信じられなかった。


まさか、俺から能力がなくなるだなんて。


そしてそれが―――こんなに不安になる事になるなんて。


だめだ。


常人の精神ではいられない。


「…栗原。どうしてこんな事が…?」


明里さんも、動揺しているようだった。