手を伸ばせば、届く距離まで。




「くっ…」


いきなり、唇を歪ませて真樹は体をくの字に曲げた。


朝日がきらきらする。


そして真樹は、封を切ったかのように爆笑し始めた。


「あはははははははは!!ひっ、ひ引っ掛かった!抱きつきやがったひゃははは!!」


…!!


「まさか今の声…華織の真似しやがったな!!真樹、てめ」


「お!?やんのか貧弱野郎」


「なんだと!?」