手を伸ばせば、届く距離まで。




頭が壊れそうだった。


胸が痛い。苦しい。


『忘れろ。な?望くん』


呼ぶな。


僕の名前を呼ばないで。


ああああああああああああああああああああああああ!!!


『良い子だ』


―――…


その後、俺は記憶を失って理性をなくした。


同級生に手を出した。


分からなかった。


何で笑うの、何で泣くの、何で怒るの。