とりあえず、知り合いだし先生だから入ることにした。 「ごめんください」 うっ… 予想以上に荒れた家だ。 洗濯物も、靴も道具も、起き置かれたまま。 でも異臭はしないあたり、ご飯を作っていないな。 「…真樹くん?」 「…!先生、待って」 ん? 華織ちゃんが、リビングの奥に目を向けている。 俺もそちらに目をやる。