―――――― 「真樹…」 「出て行ってくれ。」 間髪入れずに放たれた、真樹の鋭い言葉。 でも――― 俺に、…じゃない… 「あ、あたしに言ってんの!?」 「当たり前だ」 感情のまったく入らない顔に、俺も久野も押し黙った。 女の人は、強気を維持する。 「あたしが何で出て行かなくちゃならないの!」 「母親でもないくせに!!」