『圭くん。先生の言うことが聞けないの?』


うつむく俺を


『圭がまた黙ったー!』


誰もが卑怯と言った。


『圭くん。あなたいい加減にね…』


そう言われれば言われるほど


『圭?どうして何も言わないの?』


俺は


何も言えなくなるんだ。


どうして俺なんかに聞く。


俺なんか、放っておいてくれ―――。