―――――― 「…真樹が」 手を握ったとき、華織の熱が伝わってきた。 トクン、と温かい気持ち。 「…真樹が?」 「…あたしのこと、好きだって…」 「……そうだよな」 真樹。 罪悪感が、やっぱり残っている。 それは華織も同じで、うつむいてため息をついていた。 「…あたし、真樹にたくさんもらった。大切な…心」 「……………」