――――――▼真樹Side.



「…ァっ…はぁ…はぁ…」


階段の途中で、立ち止まる。


そうしたら、先程のビジョンと昨日の電話が浮かんできた。



『あたしと、…別れてほしいの』


『なっ―――い、嫌だ…!』


『ごめんね。ずっと、気づいてたんだよね?』


『俺は何も、何も…』



『―――勝負して。あたしが二人に勝っていたら、別れて』