「お、おはよ」 「おはよー圭」「…はよ」 華織は何となく良いとして。 真樹の目の下にはクマ、少し釣り目の瞳は鋭い。 今日一日、真樹に近寄る生徒はいるまい。 どうしたんだ、なんて言えない。 恋人の輪に、横はいりする立場でもないしな。 昨日の華織の電話と、何か関係があるのか? む。 これも聞けない。華織の繊細な部分だ。