「なーにしてるのっ?」

「わっ!」

後ろから急に抱き締められたせいで、おもわず叫んでしまった。

「郡、びっくりしたじゃん」

抱き締めてきたのは、幼馴染三人目の知念郡。

「うん。びっくりした愛理沙も、可愛い」

郡はそう言って、人懐っこい笑顔を見せる
「可愛い…じゃね―だろ。バカ!」

聖が険しい顔をして、郡を押さえつけようとする。

「や―!愛理沙、助けて。
…って、こんな朝早く登校しても、大丈夫だったの!?」

いつの間にか、私の前まで来てた郡が聞く三人して…

「…ぷっ」

私は堪えきれず、笑ってしまう。

「「「えっ?」」」

すっとんきょうな声を出して、三人は私をまじまじと見つめる。

「あっ、ごめん。だって、三人して同じこと言うから。心配してくれてるんだなって私は本当に大丈夫だから、ね?」

私がまた笑うと三人は、

「愛理沙が大丈夫って言うなら…」


「…だね」


「まぁ、僕たちがいるし?」

それぞれそう言って、私の横に並んで歩くこれが私たち、四人の日常。
今までもこんな感じで登校してた。

それは高校生になっても、変わらないみたい…