ピピピ...ピピピ...


朝日の光が射し込む朝。


目覚まし時計の音で目を覚ます。


(あ…、今日も朝練行かなきゃ…)


私は制服に着替え、身支度を整えるとリビングへ向かった。


「あ、おはよー、千夏」


テーブルに朝ご飯を起きながら、微笑むお姉ちゃん。


「…おはよ」


私の両親は離婚して、私達はお母さんに育てられた。


でも、そのお母さんも去年病気で亡くなった。

でも、お姉ちゃんはお母さんが死んだとき、その場に居らず夜遊び。

私はそんな姉が許せなかった。


「あぁー、千夏。あたし一人暮らしするから」


「……そ…なんだ」


別に、こんなこと言われても驚かない。

だって、大体分かってたから。

いつかは、出てくって。


「今日中に出てくから。あんたも、バイト探しなさいよ?」


薄らと笑みを浮かべた姉は、階段を登り、2階へ向かった。