置いてやってもいいって…。

私、ここに居てもいいの…?


「やったな、千夏!」

「これからは、よろしくな!」

「分かんねぇ事あったら俺に聞けよ!」

「藤堂さん、原田さん、永倉さん…。はいっ!」


満面の笑みで、みんなに答えた。


(よかった…。私、ここに居れるんだ…)


そう思っただけで、嬉しさが込み上げてくる。


「まて」


みんなで話している所を、土方さんが遮る。


「無条件…、とは言ってねぇ」


それって…、どう言う事…?

私は、藤堂さん達と顔を見合わせた。


「土方さんは、条件付とおっしゃっているんだ」


ハッと振り向くと、一人縁側に座り込んでいた、斎藤さんだった。


「一くんの言う通りだよ。何か条件があるって事」

「沖田さん…」


条件って…。

まさか、隊士さん達と同じお稽古をする…とか…?

新選組のお稽古って…、相当辛かったんじゃ…。


私は、顔が真っ青になっていった。


「んな辛いもんじゃねぇ。ただ、雑用をするって事だ」

「ざ…雑用…、ですか…?」


雑用って、廊下を拭いたり、洗濯物を洗ったり…。

それをすればいいって事…?


「この条件が気に入らない様ならば、ここには置けれない」

「任せて下さい!何でもやってみせますっ!」


こうして、私の新選組での生活が始まった。