「痛ぇな…」

黒崎くんの痛みなんて
今は気にしていられない。

「うぅ… ヒックヒック…」

私は流れる涙を
抑えられなくて、ひたすら泣いた。

そして私は教室を飛び出した。

すると・・・

「おぃ!待てよ!」

と黒崎くんの声が聞こえた。

そして腕を捕まれた。

「離してよっ!!
1人にさせてよっ!
黒崎くんの顔なんか二度と
見たくないの!最低!最低!」

「やだ。離さない。」

「何でよ!?離して!」

「好きだから離さない。」

「・・・っ!」

「俺は本気だから。考えてほしい。」

黒崎くんは、そう言い残して
教室に戻ってしまった。

黒崎くんが…

私のことを好き!?



ーー私は教室に戻った。

「黒崎くんが好きな子だ…」
「え!?普通ぢゃん?」
「つーかブスだし?」
「美鈴の方がお似合いだし?」


ものすごい噂が広がっていて
悪口を言われるようになった。

しかも…

「月野さん?ちょっといい?」

と、クラスの子に呼ばれたから

「うん?いいよ?」

と答えて付いて行った。

そして

ドンッ と押されて…


体育館の倉庫に閉じ込められた。