私は家に帰って…

そこからは何も覚えていない。

黒崎くんに言われた言葉が
ぐるぐる頭を駆け巡って
私は寝れない夜を過ごすことになった。


ーー朝

教室に入ると黒崎くんの席には
たくさんの女子が居て
今日も質問攻めだった。

はぁ。救われた…

黒崎くんと顔を合わせづらいし
周りの質問攻めしてる女子に感謝。



その時、立花さんがこんな質問をした。

「黒崎くんって彼女居るのぉ?」

「居ない。」

「じゃあ好きな子は?」

「居る。」

黒崎くんは、そう言って
席を立った。

そして私の席の目の前に
立っていた。

な…何よ!?
何で黒崎くんが目の前に?

「コイツが好きな奴。」

黒崎くんが、そう言った直後…


チュッ

本当に一瞬だったけど
私と黒崎くんの唇が合わさった…



え…

え…

えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?

黒崎くんにキスされた!?

にっこり笑っている黒崎くんに
無性に腹が立った!!

そして私は席を立ち上がり
黒崎くんの前に立って

パンッ


思いっきり黒崎くんに向かって
ビンタした。

私は、すごく泣きそうで…

涙をこらえたつもりだったけど
流れてしまった…