私と高崎くんは入学式のため
体育館に向かった。

「美香!こっちだよ!」

友妃が呼んでくれたので
私は急いで列に入った。

「美香、大丈夫だった?
途中ではぐれちゃってゴメンね。」

「大丈夫だよ♪
高崎くんが助けてくれたし…」

「高崎くん!?
あの高崎健吾くん!?」

「うん…」

「えー!マジで!?あんた凄いわね。」


友妃いわく、
高崎くんはイケメンで勉強も出来るし
スポーツも万能でファンクラブがあるぐらい
有名らしい。

私… 知らなかった…


入学式が終わってクラス替えの紙を見た。

私は・・・ 3組だ!!
あ!友妃と一緒だ!

「美香!私と同じクラスね♪」

「うん♪友妃と一緒で良かったぁ~」

「高崎くんも一緒よ!」

えぇ… 高崎くんもかぁ…

私は、なぜか喜べなくて…

「美香?教室入るよ?」

「うん…」


教室に入って席を見ると…

やった♪一番後ろ♪

「あれ?美香の席って…
高崎くんの隣じゃないの!?」

「え!?」


一番後ろで喜んだけど・・・
高崎くんの隣かぁ~。何かイヤだな…

「友妃は、どこの席なの?」

「美香と離れたわよ。」

はぁ。友妃と離れたし高崎くんの隣だし
ツイてないなぁ。

その時・・・

「キャー!!!」

と、ものすごい悲鳴が聞こえた。

私の隣の席に座った その人は…

高崎くんだった。