俺は高校の入学式に向かっていた。

すると

桜をずっと眺めていた女が居た。

同じ制服だから入学式のはずなのに
そいつはずっと桜を見ていた。

俺はなぜか そいつから目が離せなかった。
微笑みながら桜を見ていた、そいつに
俺は一目惚れをしたんだ。

しばらくすると

「あ!高崎くんだ!」
「マジ? 本当だ!高崎くんだ!」
「カッコイイんだけどー!」

と、女の人だかりが出来た。

ウゼェ…
中学の時からずっとだ。
いつも女が寄ってきて勘弁してほしい。

そんな時、あの桜を見ていた女が
ガラの悪そうな二人組に捕まっていて
必死に逃げようとしていた。

いつもの俺なら女は嫌いだし
放っておく… が。

そいつは放って置けなかった。

俺はガラの悪そうな二人組の男から
その女を体育会の裏に連れ去った。

まじまじと顔を見ると
ふわふわの髪の毛にパッチリとした目で
俺を見つめていた。

ヤベェ・・・
マジで可愛い…。

このままだと心臓が持たないから
俺は、そいつの名前だけを聞いて
間に合わない入学式に行った。

それが、そいつとの出会いだった。

「月野美香か…。」

まさか恋するとは思ってなかった。

この時は・・・