あぶない お姫様

しばらくして あたしが寝ているベッドのカーテンが開く

「華?迎えに来たぞ!大丈夫か?」

目を開けると そこにはスーツ姿の陸斗が立っていた

「青柳さん お兄さんがお迎えに来たわよ」

“お兄さん”だと? あたしに兄なんていねぇよ!

陸斗は上着を脱ぐと あたしの肩に掛け抱き上げた

そのとき隣のカーテンが勢いよく開いた

「華!そいつ おまえを追ってた奴!!」

蓮はいかにも陸斗に跳びかかりそうな感じだった

「あら?上条君 どうしたの?」

先生が蓮を押さえる

「先生 離せ!あいつが連れて行かれる!」

「何言ってんの! ご家族の方なのよ」

「てめぇ!」

そんな蓮の言葉など耳に入れようとしない陸斗
ただ 目線は蓮に向いたまま……

「先生お世話になりました」

陸斗はあたしを抱きかかえたまま 先生に一礼した

「お忙しいのにすみませんねぇ」

と色っぽい声を出す先生…

先生…顔赤いデスョ!


無理もない…身長186cmとデカく 顔もモデル並みにいい