あぶない お姫様

「は…華?」

「香織 おはよう!」

あたしは 香織にグィっと腕を掴まれ校舎まで走らされた 

「か…かおり…さん…ハァハァ…どうしたん?」

「な..なんで あの人達と一緒に登校してんの?」

「んぁぁぁ?」

香織に頭を『ガシッ!!』と鷲づかみされて 前後にぶんぶんと揺らされている

全速力で走らせられた挙句 前後に揺らされている

朝食べたものが一気に出てきそうになった

「か…かおり…さん…は…吐きそう…うぷっ!」

「ご…ごめん!まっ…まだ 吐いちゃ駄目!我慢するんだぁ!」

また 腕を掴まれトイレに駆け込んだ

しばらくして いまだ気分が悪い

「香織…保健室いくわ!」

「ごめん…先生に言っとくから」


あたしは鞄を持ったまま保健室へ行った