「……あそこだ。」 「「どこだ!!」」 俺と勇次がハモった。 「あいつが行きそうな場所は… お袋さんが眠っている墓だ。」 「墓?」 「あぁ。あいつは何かあると必ずお袋さんが眠っている墓に行っている。」 「んじゃ…伊吹、案内してもらおうか?」 藤堂は気然とした態度で問いかける。