あぶない お姫様


「華に何の用だ?」

「お前らには関係ねぇだろ?」

「関係あるって言ったら?」

「クソ我鬼が!」


男の一人が拳を握り締め俺達に振りかかろうとした。


「よせ!健斗!」


そう言ったのは双子の兄、陸斗だった。


「華はどこだ?」


陸斗は俺の側へじわりじわりと寄ってくる。


「俺もあんたに聞いていいか?」

「何だ?」

「華は一体誰に狙われているんだ?」


俺が放った言葉に驚いている。