「わかった。でも着替えとか取りに行きたいから、あたしのマンションの駐車場で待ってて。」


「気をつけろよ。」


「あぁ。じゃぁ行くね。ありがと。」


車のドアを閉めあたしは校舎の中に入っていった。

あたしが無事校舎に入ったのを確認し、亮二の車は学校を後にした。



下駄箱で靴を履き替えていると勇次が駆けつけてきた。


「華?無事だったのか?」


“無事?”


「はぃ?」


「お前を送ってきたのって...藤堂?」


そうか...“無事?”って言ったのって亮二のことか...


「そう。亮二に送ってもらった。」


あたしが平然と言うと勇次は、携帯を手に取りメールを打ち始めた。