「さぁ、行きましょう」
あたしは麗華さんに引っ張られるように広い大広間に連れて行かれた。
大広間に入るとあたしは絶句した...。
ずらりと長いテーブルに料理がたくさん並んでいた。
「朝から宴会でもあんの?」
あたしは亮二に尋ねた。
「まさか...。うちは朝食は組員全員で食べるんだ。これは代々続いてる。」
「すごいね...あ..あたし手伝ってくるよ」
「お前は客だから何にもしなくていいんだぞ」
「あたしの気がすまないんだよ!」
そう言ってあたしは朝食を運ぶのを手伝った。
一通り運び終えると亮二があたしを呼ぶ。
みんな座ると渉さんの掛け声で、一斉に「「「いただきます」」」と言い食べ始めた

