あぶない お姫様


「ちっ!」

亮二がふてくされて舌打ちする。


「華さん、この件は私達に任せなさい。あなたはあなたのやるべき事をすればいい。」

「あたしのやるべき事?」

「そう、あなたは学生だ。学校に行ってしっかり勉強すること。いいね。」


渉さんの口調は優しい。


「亮二、華さんを学校まで送ってやれ」


そう言うと渉さんは立ち上がり


「さぁ、朝食の時間だ。華さんも食べていくといい」


にこっと笑ってこの部屋を出て行った。

渉さんはどうするつもりなのか?抗争?