あぶない お姫様



ガッツ!!


「いってぇ...」

「何が気にすんなだよ!馬鹿が!」


そう女の人が言うと、亮二からあたしを離しそっとバスタオルをかけてくれた。



「ごめんね。うちの馬鹿息子がへんな事して...」


「馬鹿息子?って亮二のお母さんですか!?」



すごく若くて綺麗だったのでてっきりお姉さんだと思った。



「...何、この傷」



あたしの背中の傷や体中の傷を見たのだろう。表情が厳しくなる。



「あ...この傷は事故で...「俺がやったんだよ」



事故と言おうとしたとき亮二が話し込む。



「一年ぐらい前に俺が傷付けた」


「話し聞くから風呂から上がりな!さぁ あなたもいらっしゃい」



あたしはバスタオルを身体に巻きつけ更衣室へと向かった。
そこには着替えも用意されていた。



「すみません...ありがとうございます」


「いいのよ!気にしないで」



それから部屋の一室に連れて行かれた。