あぶない お姫様


亮二はそのまま沈む...


「若ぁ!!大丈夫ですか!!」



厳つい男の人達が浴槽の中に入っていく。

あたしはボーっとしていた。

一人の組員があたしの方を振り向くと、何故か固まっている。


「ビーナスだ......」


なんてぬかしやがる。
その言葉を聞いたほかの組員も一斉に振り向く。

あたしは今どのような状況かじわじわと覚醒している。
全裸で組員達の前にいるわけで...



「いやぁ~~~~~!!」



キィ―ンとお風呂場に響くあたしの声...

その声を聞き他の組員も駆けつける。



「若ぁ!!」



とたくさんの組員達


「来るんじゃねぇ!!お前ら見んな!!」


そう亮二が叫ぶとみんな一斉に向きを変える。

あたしは亮二に抱きしめられている...


「亮二...太腿に何か当たっているんだけど...」


「男の事情って言うもんだ…気にすんな」