「とりあえず、お互い知らない人はいるか?」

「います!!」

俺はパシッとまっすぐ手を上げていった。

「・・・そうか、じゃあ一応自己紹介としようか?俺は婁雅タクヤ、2年だ。」

ウチの生徒なら多分みんな知ってるけどな。

「俺は唖架島ミトだ!えっと1年B組・出席番号は1番!!」

苗字が【あがしま】だからなっ!

「あの・・・螺橋さくら。1年A組で・・・んっと・・・27番です。」

あー・・・螺橋さんかわいいー。俺のマネして出席番号まで・・・。

「一マカですー♪【一】ってかいて【にのまえ】です♪」

一さんか・・・。この子は学年すらいわなかったな・・・。

「あっ!3年C組23番で、好きな食べ物はいっぱい☆嫌いな食べ物は特に無いなっ♪でもね!学校帰りの穴場のコロッケやさん!あそこのコロッケはすごく大好きだな♪この前また買ったら、お店のおばちゃんが『いつもありがとね。よし!一個オマケしちゃおう!』って言ってコロッケを一個オマケしてくれたの・・・♪って、あっ!これ秘密だった・・・!みんな内緒にしてね☆それとね・・・」

「その辺にしといてくれ・・・。」

「はぁーい♪」

会長ナイスッ!しかし、一さん・・・すごく元気な人だな。

「僕はー貴本あきらでぇー。3年B組だぜぇ!つーかコレ出席番号とかいったほうがイイ系みたいな?」

・・・チャラい。茶髪でピアスだし。不良っぽい・・・。そのくせ【僕】って・・・。にあわねぇ・・・。

これで一通り自己紹介は終ったみたいだ。

「しかし、ホント何なんだ一体・・・。」

俺がそう呟いたとき、天井のスピーカーから声がした。天井にスピーカーなんてあったんだ・・・。

《《初メマシテ。私ワ【GHOST】デス》》

なんだ・・・この声・・・気持ち悪い・・・。心臓がゾワッってするかんじの声・・・。

てか、【GHOST】って・・・ゴースト?幽霊??

「何なんだお前!お前が俺達をここに連れてきたのか?!」

会長が叫ぶ。よく・・・こんな気持ち悪い声のやつに叫べるな・・・。怖くないのか?

《《私ワ【GHOST】ダ。私ガ君達ヲココニ呼ンダ。》》

「なんでー♪」

一さん・・・あなたの度胸はハイパーですね。

《《君達ニゲームヲシテ貰ウタメダ》》

「ゲームって?!なんだよそれ!マジいみわかんねぇ。」

貴本さんがいう。うん。俺も意味わかんねぇ。

《《何ノゲームヲシヨウカ?》》

【GHOST】がそういった。

何のゲーム・・・?どういうことだ・・・?