「あ、あの……本当に何があったんですか……?」
おそるおそる二人に尋ねてみる。私には全く状況が飲み込めなかった。
屋上へ行く階段を上ったところで、二人がキスしてるのを見て、そして一さんの身体が光って…………そういえば光るまで一さんの身体は血塗れだったような……。
「んー…よくわかんないんだよねぇー。あきらんを追いかけて、屋上に来てえっと……うーん?何でここにいるんだっけ?」
一さんもよくわかっていないようで。きっとこの中でわかってるのはただ1人。
でも、その1人は……
「…………//」
端の方でこちらに背を向けて屈んでいる。
そして後ろからでも耳が真っ赤なのが見てとれる。