------------------

「あきらんーーー?!どこーーーっ?!」

  ハッ 

と我に返る。

昔のことを思い出している場合じゃない。

今のことを考えなくては。

とりあえず、これから何かする予定もアテもない。

だけど。

やっぱあの4人のところに戻るってのは絶対無い。

つーか嫌だ。

だから、今は追いかけてきたあの女から逃げなくてはならない。

 「チッ」

小さく舌打ちして、後ろの屋上に入る扉に手をかける。

どこか隠れる場所とかあるだろうか・・・。

「あっ!見つけたっ!!」

階段の後ろの方からこえがする。

大丈夫だ、距離はある。なんとか逃げれるだろう。あいつの足は早くねぇし。



ガチャ―――――・・・



重い扉を開けてはいる。


そして。


広い広い屋上の真ん中に。


佇んでいたのは。


大きな大きな・・・・・・







・・・・・・怪物。